この記事はこんな方におすすめ
- これからFXを始めようとしている人
- FXで利益が出る仕組みがわからない人
FXで利益が出る2つの仕組みとは?
FXで利益を出す方法は上の図のように2つあります。
- 為替差益で儲ける
- スワップポイントで儲ける
それぞれ説明していきます。
為替差益で儲ける
キャピタルゲインとは、持っていた資産を売ることで利益を出すことを言います。
FXの場合も同様で、キャピタルゲインとは、持っている通貨を決済した時に出る利益のことをさします。
FXでは沢山の人が通貨の売買をしているので常に通貨の価値は変動しています。
ある通貨を買いたい人(欲しい人)が多ければ価格は上がり、ある通貨を売りたい人(いらない人)が多ければ価格は下がります。
FXでのキャピタルゲインは、この通貨の価格変動を利用して利益を出していきます。
FXでのキャピタルゲインの特徴
為替の値動きを見ながら分単位で売買を行ったり、数日から数週間にわたって大きな売買差益を狙うなど様々な手法があります。
FXでのキャピタルゲインの仕組み
FXでのキャピタルゲインには2つの方法があります。
- 安い時に買って高い時に売る=買いから入る
- 高い時に売って安い時に買う=売りから入る
安く時に買って高い時に売る
安い時に買って高い時に売る(決済)ことを『買いから入る』『買いポジションを持つ』『ロング』『ASK(アスク)』などと言います。
安い時にかって高い時に売るというのは、一般の商売と同じでわかりやすいと思います。
『買いから入る』はネットショピングと同じ
例えばまだ無名ブランドのTシャツを買ったとします。
値段は2,000円です。
そしてこの無名のブランドが一躍人気のブランドになりました。
するとそのブランドのTシャツを欲しい人が増え値段が上がっていきます。
この時に『〇〇オク』とか『〇〇カリ』で売ると10,000円で売れました。
2,000円で買って10,000円で売れましたので8,000円の儲けになります。
FXに置き換えてみましょう
FXではこのTシャツという商品が通貨に置き換わります。
ドルという通貨で考えてみましょう。
1ドルという商品が100円で買えたとしましょう。
その後このドルを欲しい人が増えたとします。
すると値段は1ドル110円まで上がります。
この時に売る(決済する)と10円の儲けになります。
ポイント
上記の例で言いますと1ドルに対してはたかが10円ですが、このドルを1万通貨(1万ドル)買えば1万倍の10万円の儲けとなります。
100万通貨(100万ドル)買えば1,000万円の儲けとなります。
高い時に売って安い時に買う
高い時に売って安い時に買う(決済)ことを『売りから入る』『売りポジションを持つ』『ショート』『BID(ビッド)』などと言います。
持ってもいない物を売ると言うのは少し違和感がありますがFXではこれが可能です。
『売りから入る』は商品を先に売る
あるTシャツをあなたは2,000円で仕入れられることがわかっています。
このTシャツを仕入れる前に10,000円で欲しいと言う人に予約販売しておきます。
すると先ず1万円が手に入ります。
そして2,000円で商品を仕入れて渡します。
ここで2,000円支払いますので差額の8,000円が儲けになります。
高く売っておいてから安く仕入れると言うことです。
FXに置き換えてみましょう
例えばドルという商品が(通貨)が100円で買えることがわかっているとします。
その時の価格である110円で欲しいと言っている人に先に予約販売をします。
ここで110円が手に入ります。
そしてドルという商品(通貨)の値段が100円まで下がったところで仕入れます。
100円の支払いますが110円が先に入ってきていますので10円の儲けになります。
ポイント
FXは実際の買い物や株式取引と違って現物(商品や通貨)をやり取りしません。
買ったものはいつかは売るし売ったものはいつかは買い戻すことがわかっているためです。
さらに厳密にいうとお金のやりとりさえしません。
つまり売買した結果から計算だけがされ、利益が出たら儲かった分だけをもらい損益が出たら損した分だけを払うという仕組みです。
ちなみにこの取引を差金決済取引と言います。
為替差益で儲ける時の注意点
『買いから入る』場合も『売りから入る』場合もどうちらにも言えることですが、為替が予想と逆に動いた場合はそれぞれ損になります。
つまり安い時に買って高い時に売る(決済する)つもりが買った時の値段より安くなってしまったら損益になりますし、高い時に売って安い時に買う(決済する)つもりが売った時の値段より高くなってしまったら損益になります。
損をしないためにはトレードの知識と技術が必要になります。
スワップポイントで儲ける
FXのスワップポイントで儲けることをインカムゲインと言います。
インカムゲインとは保有しているだけで入ってくる収入のことを言いますが、FXに限ったことではありません。
代表的なインカムゲインとは
- 預金金利
- 株式の配当金
- 不動産・家賃収入
- FXのスワップポイント
などです。
インカムゲインの特徴
キャピタルゲインに比べてリターンは少ないが安定的に収入が得られることです。
しかも保有しているだけで良いため手間がかかりません。
スワップポイントで利益を出す仕組み
スワップポイント(金利差調整分)とは、2国間の政策金利の差に応じて得られる金利のことを言います。
スワップポイントを受け取るには、政策金利がより高い国の通貨(高金利通貨)を買い、政策金利がより低い通貨を売る必要があります。
この金利の差が大きければ大きいほどスワップポイントは沢山もらえることになります。
スワップポイントで儲けるには
高金利通貨として有名なトルコリラを例に上げて説明します。
図にもあるようにトルコの政策金利は3月の時点で10.75%です。
一方日本の政策金利は−0.1%です。
この2カ国の政策金利の差は10.75%-(-0.1%)=10.85ポイントとなります。
この10.85ポイントがスワップポイントとなります。
つまりトルコリラ円を買って(トルコリラを買って円を売り)保有しているだけで、この金利差に応じて証券会社が決めた金額を営業日毎に受け取れることになります。
トルコリラのスワップポイントが高い、インバスト証券の2月のスワップポイントカレンダーです。
インヴァスト証券より
右の黄色い四角がトルコリラのスワップポイント一覧です。
右の赤い字の数字がトルコリラ円を1万通貨買い保有していた場合にもらえるスワップポイントです。
1か月間トルコリラ円を1万通貨買い保有をしていた場合1,018円もらえることになります。
2か月では1,018円×2か月月=2,036円。
1年では1,018円×12か月=12,216円となります。
スワップポイントで儲ける時の注意点
スワップポイントは保有しているだけで毎日もらえますので、手間もなくとても魅力的に感じますが、注意なければいけないこともあります。
スワップポイントは日々変動することと為替の変動でトータル損をする場合があることです。
スワップポイントは上記したように政策金利の差などで算出されますが、トレーダーに支払われる金額は最終的には証券会社が決めます。
ですので、場合によってはスワップポイントがプラスだったものがマイナスになることもあります。
為替差益で損失が大きくなるとスワップポイントが貯まっていくスピードが追いつかず、含み損(確定していない損失額)が増えていくことがあります。
スワップポイントで儲ける場合もやはりトレード技術が必要になります。
FXで儲ける仕組みのまとめ
FXで儲ける方法は2つ『為替差益で儲ける=キャピタルゲイン』と『スワップポイントで儲ける=インカムゲイン』という話をしました。
2つの特徴をまとめます。
為替差益で儲ける
- 為替差益で儲けることをキャピタルゲインという
- 為替が変動する時安い時に買って高い時に売り(決済)儲ける高く売ることで儲ける
- 為替が変動する時高い時に売って安い時に買う(決済)ことで儲ける
- 為替が予想と逆に動いた場合は損益になる
スワップポイントで儲ける
- スワップポイントで儲けることをインカムゲインという
- スワップポイントは2か国間の政策金利差のことをいう
- 実際にトレーダーがもらうスワップポイントは証券会社が決めている
- 為替差益で含み損が増えることがある
- スワップポイントがマイナスになることもある
儲ける仕組みはこの2つしかありませんのでこれからFXを始めようとしている方は、自分がどちらの投資の方法が合っているか考える必要があります。
場合によっては両方ともやってみたいと思う方もいるかもしれませんが、いずれにせよFXで儲けるためにはトレード技術は必ず必要です。
FXなどの投資に限らず技術や知識をより早く得るためには実践が必要になります。
つまりFXで投資を実践しつつ徐々にトレード技術や知識を勉強してくのが一番です。
そんな方はより小額投資で始めるのがおすめです
どうやって始めるのかわかるのかな〜
何が必要かとかよくわからないです
ではFXを始めるのに何が必要か次の記事で確認をしましょう!