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リピート系自動/手動売買検証12/16時点の検証結果
- 【メキシコペソ円両建て×手動トラリピ】(31週で運用停止)
●資金30万円 31週間で+104,466円の利益確定
◯年利換算+58.6%→ - 【豪ドルNZドル両建て×トラリピ】(56週で運用停止)
●資金30万円 56週間で+20,140円の利益確定
◯年利換算+6.3%→ - 【ナスダック100トリプル買×トライオートETF】(積極運用中)
●資金80万円 139週間で+201,484円の利益確定(前週比+1,220円)
◯年利換算+9.3%⤵︎ - 【暗号資産CFDビットコイン買×手動トラリピ】(10週で運用停止)
●資金10万円 10週間で+9,720円の利益確定
◯年利換算+50.7%→ - 【ユーロポンド売×トライオートFX】(23週で運用停止)
●資金15万円 23週間で+10,694円の利益確定
◯年利換算+16.1%→ - 【カナダドル円買・ユーロ円売×手動トラリピ】(29週で運用停止)
●資金30万円 29週間で+11,174円の利益確定
◯年利換算+6.7%→ - 【ユーロポンド売×トライオートFXハイブリット】(新プランで運用中)
●資金22万円 61週間で+39,343円の利益確定(前週比+1,380円)
◯年利換算+15.3%⤴︎ - 【豪ドルNZドル×手動リピート】(新プランで運用開始!)
●資金12万円 39週間で+33,949円の利益確定(前週比±0円)
◯年利換算+37.8%⤵︎
検証の詳細はこちら。
この記事わかることは以下のことです。
ポイント
- 資金30万円でカナダドル円CADJPYでトライオートFX・トラリピ・手動トラリピなどのリピート系自動売買をやるならどんな設定にするか
- この設定に至るまでの考え方
リピート系自動売買/手動売買の検証を行っていますが、新たにカナダドル円CADJPYの通貨ペアで始めました。
こういったリピート系自動売買の設定は、他人の設定を真似するだけでも同じリターンが期待できますが、やはり自分の投資環境やリスクの取り方により自分が受けるストレスが変わってきますので、自分で考えて設定したいところです。
しかしながら、自分で1から考えて設定するのは非常に大変です。
ですから、他人のものを参考にするのがいいかと思いますが、設定だけでなく考え方が共感できるものから取り入れていくのが一番の近道かと思います。
そこでこの記事では、どのような考えでその設定にしているのか、どこに注意して設定を決めたのか、どんな工夫をしたのか、この辺も含めて解説していきたいと思います。
なお、これから解説する設定や考え方はリピート系自動売買/手動売買の手法全般で使えるものですので、自動売買を提供している『インヴァスト証券のトライオートFX』や『マネースクエアのトラリピ』、手動トラリピではLIGHT FXで、すぐに始められるように解説していきます。
「その設定ってどうやって決めたの?」「どんな考えでその設定に至ったの?」「何に注意したらいいの?」このように思う方は、最後まで読んでみてください。
なお、設定のシミュレーションやバックテスト、具体的な設定手順を載せていますので、『インヴァスト証券のトラーオートFX』や『マネースクエアのトラリピ』『トレーダーズ証券のLIGHT FX』を開きながらだとわかりやすいですよ!
まだ口座開設をしていない方は下のバナーからどうぞ。
先に、カナダドル円CADJPY買のトライオートFX /トラリピ/LIGHT FXの設定をお示ししておきます。
30万円でできるカナダドル円CADJPY買 トライオート/トラリピ/LIGHT FX の設定
表にするとこのようになります。
トライオートFX用
売買 | 買 |
レンジ幅(pips) | 850pips |
本数 | 17本 |
数量(万) | 0.1 |
スタート価格 | 87 |
利益値幅 | 60pips |
カウンター値(pips) | -60pis |
想定ロスカットレート | 68.00円 |
トラリピ用
売買 | 買 |
レンジ | 86.500~78.500 |
注文金額(万) | 0.1 |
トラップ本数 | 17本 |
トラップ値幅 | 0.500 |
利益値幅 | 0.600 |
決済トレール | 設定なし |
想定ロスカットレート | 68.00円 |
LIGHT FX用
IFDで以下の数値を入力
新規注文価格(買) | 決済価格(売) | |
1 | 86.500 → | 87.100 |
2 | 86.000 → | 86.600 |
3 | 85.500 → | 86.100 |
4 | 85.000 → | 85.600 |
5 | 84.500 → | 85.100 |
6 | 84.000 → | 84.600 |
7 | 83.500 → | 84.100 |
8 | 83.000 → | 83.600 |
9 | 82.500 → | 83.100 |
10 | 82.000 → | 82.600 |
11 | 81.500 → | 82.100 |
12 | 81.000 → | 81.600 |
13 | 80.500 → | 81.100 |
14 | 80.000 → | 80.600 |
15 | 79.500 → | 80.100 |
16 | 79.000 → | 79.600 |
17 | 78.500 → | 79.100 |
この設定は、30万円の資金でできるように組んであります。
『インヴァスト証券のトライオートFX』か『マネースクエア のトラリピ』『トレーダーズ証券のLIGHT FX
この設定至るまでの考え方を解説していきます。
設定に至るまでの手順や考え方
上記した設定で、運用に至るまでの考えや手順を時系列に沿ってまとめました。
考え方と手順
- 資金はいくらにするか決める
- 投資先を探すポイント
・クロス円の通貨ペア
・リスク分散のために相関を見る
・リピート系自動売買 - カナダドル円はトラリピ向きなのか?
・長期的にレンジ相場が続いている
・レンジの広さが限定的
・総推移が高い
・イニシャルコスト・ランニングコストが安い - シミュレーションしながら設定を決めていく
・レンジ幅を大方決める
・トラップ値幅を決める
・トラップ本数を決める
・想定ロスカットレートを決める
・設定のシミュレーション CADJPY買
・カナダドル円買の設定を微調整
・利益値幅設定
1.資金はいくらにするか決める
投資をするのに、ある程度まとまった資金があったほうが有利になることは多いです。
かといって、まとまった資金がないから投資をできないというわけでもありません。
少ない資金でコツコツやっていくことも可能です。
積み立てなどもありますしね。
私も、数々の投資経験がありますが、初めは数万円や数十万円など少額から始めることが多いです。
そして、手応えをつかんできたら徐々に資金を増やしていきます。
やり方は人それぞれあるかと思いますが、私はこんな考えでやっています。
また、少額といっても人それぞれの感覚や価値観がありますので、具体的な金額はそれぞれです。
少額の金額を具体的にお示しすることはできませんが、私の基準は日々の節約で頑張れば月々に捻出できそうな、月2〜3万円×12か月=24~36万円というものです。
この基準をもとに投資プランを考えますので、今回も予定の資金は30万円にしました。
2. 投資先を探すポイント
検証している(検証した)『豪ドルNZドル×トラリピ』や『ナスダック100トリプル×トライオートETF』『ユーロポンド×トライオートFX』『暗号資産CFDビットコイン×手動トラリピ』『メキシコペソ円×手動トラリピ』は手応えがありましたので、今回もリピート系自動売買を考えました。
検証結果をはこちらにまとめています。
今運用しているものに、追加資金でトラリピのトラップを増やすことも考えましたが、今回はリスク分散も考え今運用しているもの以外で考えていきます。
私は基本的に、手間をかけて爆益を狙うより『極力手間をかけずにそこそこの利回りのある投資』が好きですので、買ったらガチ保か、設定したら放置か、日々のメンテナンスは数回までにできるものと決めています。
ですから、ガチトレーダーのようにスキャルピングやデイトレはほとんどしません。
今回も、このような考えに合致する投資先を探していきます。
今回は投資先を探すポイントを以下のように決めました。
ポイント
- クロス円:円絡みの通貨ペアで運用していないので
- リスク分散:今の投資先と相関がないもしくは逆相関
- リピート系自動売買:できるだけ手間はかけないように
- ランニングコストが少ないかかからない:スワップポイントのように保有しているだけで引かれていく手数料的なものがないか少ない
このような、ポイントにマッチするものを探していきます。
2.1クロス円の通貨ペア
この時点でクロス円の通貨ペアを運用していませんので、先進国通貨と円の通貨ペアを選ぶことにしました。
2.2 リスク分散のために相関を見る
リスク分散のやり方・考え方は多岐にわたりますが、今回もユーロポンド×トライオートの時と同様に通貨や金融商品別の分散を考えます。
つまり通貨ペア毎や金融商品ごとの相関を見て考えるということです。
今検証中の『豪ドルNZドル』『ナスダック100トリプル』『ユーロポンド』との相関のあるなしを調べていきます。
調べ方は色々あると思いますが、自分で検証するのも大変そうだったので今回もこちらのサイトで調べさせていただきました。
通過や金融商品別に相関を調べられるサイト:
ロングショート分析サヤトレ
ロングショート分析サヤトレさんのサイトを使い倒して目星をつけました。
『カナダドル円CADJPY』です。
それぞれの相関を確認します。
まずは、『カナダドル円』と『豪ドルNZドル』の相関です。
CADJPYとAUDNZDの相関
- 10年で0.12
- 5年で0.18
- 1年で0.00
- 6か月で-0.01
- 3か月で-0.02
- 1か月で-0.03
次に『カナダドル円』と『ユーロポンド』の相関です。
CADJPYとEURGBPの相関
- 10年で−0.10
- 5年で−0.27
- 1年で−0.18
- 6か月で-0.29
- 3か月で-0.41
- 1か月で-0.22
そして『カナダドル円』と『ナスダック』の相関です。
CADJPYとQQQの相関
- 10年で0.55
- 5年で0.54
- 1年で0.27
- 6か月で0.21
- 3か月で0.39
- 1か月で0.31
相関係数の数値は『1〜-1』で、『1に近ければ相関あり』で『-1に近ければ逆相関あり』『0付近の数値は相関がない』と判断します。
上の数値を見てみると『豪ドルNZドル』と『ユーロポンド』『ナスダック』のそれぞれとカナダドル円との相関はないと判断できますね。
チャートで見るとこのようになります。
チャートだとわかりにくいですが、やっぱり相関はなさそうです。
ちなみに、相関が高い2つの通貨ペアのチャートはこのようになります。
比べてみると違いが分かりますね。
というわけで『カナダドル円』をとりあえずの候補とします。
2.3 リピート系自動売買
次に、できるだけ手間をかけずに運用するために、リピート系自動売買で運用したいわけですが、どこの証券会社のシステムを選ぶのか?そもそも手動トラリピにするのか?そこに運用したい通貨ペアがあるのか?この辺を調べていきます。
リピート系自動売買とは?
そもそも、リピート系自動売買とはなんなのか?
これは確固たる定義はないようですが、一般的にはある設定に沿って売買を自動で繰り返すシステムトレードのことです。
今人気のある代表的なものは、『イフダンifdone』を自動で発注してくれて、決済までされると再度『イフダンifdone』を発注しくれるというものです。
しかもこの『イフダンifdone』をたくさんの価格で注文ができるといったものです。
このようなイメージです。
このシステムを無料で提供してくれているのが『インヴァスト証券のトライオートFX』と『マネースクエアのトラリピ(トラップリピートイフダン)』です。
※『トラリピ』はマネースクエアHDが特許を取得していますが、この記事ではイフダンを沢山並べてそれを繰り返すリピート系の売買手法の総称としてトラリピと表現をします。
インヴァスト証券とマネースクエアで、カナダドル円の取り扱いがあるのかということがポイントになりますが、両証券会社ともリピート系自動売買のシステムで取引ができます。
そして手動トラリピで行う場合は、ifdoneイフダンを手動で発注するためどこの証券会社でも行えます。
カナダドル円は先進国通貨ですので、どこの証券会社でも取り扱いがありますね。
相関関係と証券会社の取り扱いはクリアできました。
そして、カナダドル円がリピート系自動売買に向いているのかということも確認していかなければなりません。
3. カナダドル円はリピート系自動売買トラリピ向きなのか?
リピート系自動売買のシステムで、候補の通貨ペアがあるだけではすぐに運用開始はできません。
なぜなら取り扱いがあるからといって、その通貨がそのシステムに合う通貨なのかは調べてみないと分かりませんからね。
つまりカナダドル円が、トラリピ向きなのかを調べてみる必要があるということです。
トラリピは上記したように『if done』を繰り返していく特性上、ある一定の特徴がある通貨ペアが有利です。
その特徴を上げます。
この特徴に、カナダドル円がマッチしているのかみていきます。
3.1 長期的にレンジ相場が続いている
直近20年ほどのチャートを見てみます。
明らかに右肩上がりや下落通貨ではないのがわかります。
しかも、直近の5年はかなり狭い範囲のボックスなのもわかります。
この先もこのレンジで動くかはわかりませんが、レンジをとりやすい通貨ペアと言ってもいいのではないでしょうか。
3.2 レンジの広さが限定的
出典:マネースクエア公式ページ
図は、マネースクエアの公式ページからお借りたものです。
2016年〜2020年の約5年間の高低差を示したもので、ユーロポンド、豪ドルNZドルに続いて3番目の狭さとなっています。
高低差が狭いと含み損が少なくなるため、資金が少なく済むという利点もあります。
3.3 総推移が高い
出典:マネースクエア公式ページ
100PIPSあたりで、どのくらいの推移があったかを示した図を、マネースクエア公式ページから引用させてもらいました。
この数値が大きいほど、一定範囲でたくさん動いたということです。
カナダドル円は4番目となっています。
3.4 イニシャルコスト・ランニングコストが安い
リピート系の手法は、小さな為替差益を利益の源泉とします。
そしてたくさんのトラップを敷き詰めるので、レートが安ければトラップ一本を仕掛けるのに必要な資金が少なくて済みます。
カナダドル円のレートは8月の時点で85円ほどですから、1,000通貨取引するのにレバレッジ25倍の口座では必要証拠金が3,400円ほどとなります。
比較としてボンド円をあげてみます。
ポンド円のレートが150円ほどですから上記と同様に計算すると、必要証拠金は6,000円となります。
トータルで必要な資金としては、さまざまな要素がありますので一概には言えませんが、トラップをたくさん仕掛けるリピート系の手法では、為替が安いというのもひとつのポイントとなります。
そしてイニシャルコストとしては、実質の手数料であるスプレッドも考えなければいけません。
スプレッドは、証券会社により大きく異なります。
リピート系の自動売買を無料で提供している、『インヴァスト証券のトライオートFX』と『マネースクエアのトラリピ』、業界トップクラスのスプレッドとスワップポイントを提供している『LIGHT FX』の3つを比べてみます。
- LIGHT FX:1.6pips
- トライオートFX:5.9pips
(1.9pips+1000通貨の手数料4.0pips) - トラリピ:4.5pip
(非公開なので日中の実測)
LIHGT FXは流石に業界トップのスペックです。
自動売買を提供しているトライオートFXとトラリピは広くなっていますが、自動売買の手数料と考えることができます。
ちなみにこの手数料を1,000通貨の取引で計算してみると、LIGHT FXでは16円、トライオートFXは59円、トラリピは45円となります。
一回の取引で数百円から1,000円程の利益と考えた場合、利益のうち1%〜12%ほどが手数料となります。
何かと比較することが難しいので、これが高いのか安いのかは分かりませんが、私の経験上、利益の10%前後であればそこまで気にならないと考えます。
明らかに言えることは、自動売買のシステムを使うとコストが少し高くなるということです。
ランニングコストとしてはスワップポイントがあります。
これも上記した3つで比べてみます。
買のスワップポイント(1万通貨) | 売のスワップポイント(1万通貨) | |
LIHGT FX | 3.0円 | -3.0円 |
トライオートFX | 6.0円 | -45.0円 |
トラリピ | 2.0円 | -7.0円 |
主要な証券会社18社でみてみると、買スワップでは、最大値はトライオートFXの6.0円で最小値はセントラル短資FXの0.0円でした。
売りスワップでは最大値はLIGHT FXの−3.0円で、最小値はトライオートFXで−45円でした。
スワップポイントは各証券会社毎に特徴がありますが、全体的に買ではプラスになり売ではマイナスになります。
つまり、ランニングコストとしては、買いで仕掛ける場合はプラスになるので問題ありませんが、売りで仕掛ける場合は業界最小値の売スワップのLIGHT FXでも毎日−3.0円(1,000通貨では−0.3円)かかるということを考慮しなければなりません。
ちなみに1,000通貨で−0.3円って大したことないと思うかもしれませんが、リピート系の手法の場合、ポジションを新規で保有してから決済まで1年かかることもあります。
ですから1年では−0.3円×365日=−109.5円になります。
トラップ1本での利益は、300円〜1,000円になるこが多いですから、利益の30%〜10%がランニングコストとなってのしかかってくる可能性があるということです。
この辺が許容できるのであればいいのですが、私は、日々マイナスが積み重なってく運用は好まないので、マイナススワップの通貨ペアは極力運用しません。
ですから、カナダドル円は『買』の運用がいいのではないかと考えました。
ここまでで、カナダドル円がリピート系の手法で運用ができそうだということが確認できました。
では、実際に資金とマッチするか?どんな設定にしたら効率よく稼げそうか?この辺をシミレーションしてみたいと思います。
4.シミュレーションしながら設定を決めていく
資金は30万円を考えていますので、この金額で設定を考えていきます。
実際に運用の仕方で初期資金を減額することもありますが、まずはひとつの目安として30万円でシミュレーションして基本形を作っていきます。
最終的に決めなければならない設定項目です。
これらの項目をきっちりとした数値で決めなければ設定をすることができませんが、利益値幅以外はそれぞれの変数の掛け合わせですのでまずは大枠を決めていきます。
まずは、レンジ幅(仕掛ける範囲)です。
4.1 レンジ幅(仕掛ける範囲)を大方決める
レンジ幅は、チャートにラインを引きながら感覚的に決めていきます。
2008年のリーマンショック以降のチャートで最高値と最安値を基準にしました。
そして中央より下に買いレンジ中央より上に売りレンジとします。
すごく雑ですが、大方こんな感じになりました。
そして今回は、上記したように買いだけで仕掛けていきます。
ここで買いレンジの全範囲に仕掛けても、かなり資金効率が悪くなることが予測されますので、もう少し範囲を絞っていきます。
2009年以降の日の終値がどの価格帯に多かったかを調べてみました。
チャートと重ねてみます。
チャートを見ただけで大方わかりますが、日の終値の数からみたボリュームゾーンと一致します。
つまり、感覚的に決めた買いのレンジの下半分は、価格がつきにくいといえます。
この範囲に仕掛けても約定する確率が低くなりますので、初めからこの範囲にトラップを仕掛けなくても良いと考えました。
ですから、この時点ではレンジから除外します。
というわけでこのようになりました。
77円から87円に『買』を仕掛けるイメージです。
レンジの大枠
- 買のレンジ:下限77円~上限87円
次に、この範囲内で何本のトラップを仕掛けられるか計算していきます。
4.2 トラップ値幅(仕掛けの値幅)
トラップの本数は『レンジ幅÷トラップ値幅』で算出できますので、トラップ値幅の基準を作りたいと思います。
レンジに均等に割り振っていく方法もありますが、私はトラップ値幅を自分で決めたいのと、値幅を切りの良い数値にしたいのでこちらの方法で決めていきます。
トラップ値幅は色々な指標を見て決められますが、私は『ATR』をみて決めました。
この期間中に、大方ATRの数値が1.000以上でした。
つまり、週足のATRですので、1週間に平均『1.000円』以上のボラティリティはあるということです。
この数値から、1.000円以内に2本のトラップがあれば、1週間に1回の新規ポジションが約定しそうだとわかりました。
ということで、トラップ値幅『0.5円』としました。
トラップ値幅
- 0.5円
4.3 トラップの本数(仕掛ける本数)を決める
トラップ本数の計算方法は、『レンジ÷トラップ値幅』です。
先ほどのレンジから幅を計算します。
- 売りのレンジ:上限87円−下限77円=レンジ幅10円
レンジ幅は『10円』となります。
そして、トラップ本数を求めると『10円÷0.5GBP=21本』となります。
トラップ本数
- 買いのトラップ本数21本
次に『想定ロスカットレート』を設定します。
4.4 想定ロスカットレートを決める
想定ロスカットレートとは、この価格になったらポジションが強制決済されてしまうというレートのことです。
つまり、想定ロスカットレートを仕掛けの範囲から離せば離すほど、ロスカットされにくくなるということです。
ですが、想定ロスカットレートをより安全な価格にすればするほど資金が必要になりますので、資金とのバランスが必要になります。
この想定ロスカットレートも、過去のチャートから判断します。
2008年以降のチャートで判断していきます。
2008年以降の最安値は約68.5円で、後にも先にもこの価格は割っていませんので一つの指標としていいと思います。
ですから、想定ロスカットレートは68.0円としました。
想定ロスカットレート
- 68.0円
ここまでで、シミュレーションしていくために必要な、利益値幅以外の大枠数値が決まりましたので、資金30万円で収まるようにシミュレーションしていきます。
※利益値幅は初期設定には大きく影響しないので、最後にトライオートFXのシミュレーション機能(簡易バックテスト)を使って決めます。
4.5 設定のシミュレーション CADJPY買
私は上の画像のように、自作した計算表を使って資金や設定のシミュレーションをしますが、そういったものがない場合はトラリピ注文で『トラリピのリスクを試算』でシミュレーションします。
トラリピ注文の画面です。
画像の手順で大方決めた数値を入力していきます。
手順
- 通貨ペアで『CAD/JPY』選択
- 売買で『買』を選択
- レンジに『87.000』と入力
- レンジに『77.000』と入力
- 注文金額に『0.1』と入力
※0.1=1,000通貨 - トラップ本数に『21』と入力
- 『トラリピのリスクを試算』クリック
すると以下のウィンドウが開きます。
そして画像の手順で入力していきます。
手順
- 予定の資金『300,000』を入力
- 『試算するを』クリック
- 『ロスカット水準』を確認する
ここで示されている“ロスカット水準”とは、発注したトラップが全て約定して(最大のポジション量をとり)、さらに下落してしまった場合に強制ロスカットされてしまうレートです。
つまり、この設定で言うと想定ロスカットレートが『71.21円』ですから、想定ロスカットレートまで下がる前に強制ロスカットされてしまうということです。
トラリピは、設定してしまえばほったらかしで稼いでくれるシステムですので、できるだけ安心してほったらかしにしたいですよね。
ハラハラドキドキしたくはありませんので、このロスカット水準をしっかり想定ロスカット以上になるように調整していきます。
さて、ここから再調整をしていきます。
4.6 カナダドル円CADJPY 買トラリピ設定の再調整
再調整とは何をするのかというと、『トラップ本数を少なくしてロスカット水準を安全方向に移動する』ということです。
今回のように、カナダドル円の買を設定している場合は、ロスカット水準を想定ロスカットレート以下まで下げていくことになります。
トラップ本数を少なくすると言うことは、当然仕掛けのレンジ幅が狭くなるということになります。
トラップ本数を少なくしてトラップ値幅を広げる(トラップ一本一本の間隔を広げる)という方法もありますが、値幅を広げてしまうと約定回数が減ってしまう可能性があるのでので、まずはトラップ値幅はそのままにトラップ本数を減らしたいと思います。
トラリピ注文に戻ります。
トラップの値幅を変えずにトラップの本数を減らしていく場合は、現在の価格やその他の要因で少し変わってきますが、設定時のカナダドル円の価格が想定したレンジ幅の中央付近にありますので、レンジ中央より遠い方向から減らしていくことにします。
またレンジ相場になりやすい通貨ペアの場合、よりよく動く価格帯(大方中央付近)に仕掛けるのが良いですから、なかなか約定しないであろう価格帯(この場合はより安値の価格帯)のトラップを外していくということでもあります。
レンジトラップ本数を少しずつずらしながら調整します。
何回か数値を変更していると、上の画像の数値でしっくりきました。
ロスカット水準を見てみます。
ロスカット水準が67.555円ですから、想定ロスカットレートの68円より低いことが確認できました。
もう一度設定値を確認します。
確認
- 通貨ペア:『CAD/JPY』
- 売買:『買』
- レンジ:『86.500』〜『78.500』
- 注文金額(万)『0.1』
- トラップ本数『17』
この設定で良さそうです。
最後に利益値幅を決めていきます。
4.7 利益値幅設定
利益値幅については、相場によって利益率が変わってくるようですから、データから予測して最適値を見つけるのは難しいです。
とはいえ、大方の傾向を掴み数値を決めていきたいので、簡単なバックテストをして決めます。
バックテスト専用のツールなどは有料のことが多いですが、利益値幅の比較程度であれば有料のものは必要ないかと思います。
ですから、口座開設していれば無料で使えるインヴァスト証券のツールを使います。
以下の手順で行います。
インヴァスト証券のホーム→Myページ→ログイントライオートETF/FXへと進み、その後は以下のように進めていきます。
手順
- 売買:買
- レンジ幅(pips):850
- 本数:17
- 数量(万):0.1
- スタート価格:価格指定
- @:87
- 利益値幅(pips):任意の数値(バックテスト用なので10~100など)
- カウンター値(pips):利益値幅と同値幅(利益値幅に-をつける)
- カウンター固定:チェック
- ロジック追加
- シミュレーションを見る
利益値幅を10pipisずつ変えて行ったバックテストの結果を載せておきます。
バックテストの仕様で2019年1月からのテストになります。
利益値幅 | 確定利益 | 利益値幅 | 確定利益 |
10pips | 51,433円 | 180pips | 109,973円 |
20pips | 67,861 円 | 190pips | 110,086円 |
30pips | 75,517円 | 200pips | 109,639円 |
40pips | 82,847円 | 210pips | 108,381円 |
50pips | 87,067円 | 220pips | 106,660円 |
60pips | 87,500円 | 230pips | 108,788円 |
70pips | 93,119円 | 240pips | 106,066円 |
80pips | 100,543円 | 250pips | 107,867円 |
90pips | 102,436円 | 260pips | 106,596円 |
100pips | 104,256円 | 270pips | 102,351円 |
110pips | 100,811円 | 280pips | 102,975円 |
120pips | 104,475円 | 290pips | 103,486円 |
130pips | 108,555円 | 300pips | 103,867円 |
140pips | 110,854円 | 400pips | 116,223円 |
150pips | 110,871円 | 500pips | 113,396円 |
160pips | 105,130円 | 600pips | 98,488円 |
170pips | 106,090円 | 700pips | 92,025円 |
傾向としては、利益値幅が100pips以下では狭ければ狭いほど利益が少なく、100pipsを超えると利益に大きな差がなく一定の傾向は無くなってきます。
そして、ここ最近のATRも考慮して考えます。
2008年以降ATRは、最低でも1.000以上で推移しています。
つまり過去では1週間に1円以上は動いたということです。
この1円の範囲に決済注文が2本あれば、1週間に1回程度の決済がありそうだと予測できます。
バックテストとATRから50pips〜100pipsが良さそうだと感じました。
トラップの値幅も50pipsですから、利益値幅は60pips(0.6円)としました。
この設定は、運用開始した後も割と簡単に変更できますので、運用しながら変更しようと考えています。
利益値幅
- 60pips(0.60CADJPY)
これで、設定に必要な数値が出揃いました。
設定数値を、トライオートFX用とトラリピ用、LIGHT FX用にまとめます。
トライオートFX用
売買 | 買 |
レンジ幅(pips) | 850pips |
本数 | 17本 |
数量(万) | 0.1 |
スタート価格 | 87 |
利益値幅 | 60pips |
カウンター値(pips) | -60pis |
想定ロスカットレート | 68.00円 |
トラリピ用
売買 | 買 |
レンジ | 86.500~78.500 |
注文金額(万) | 0.1 |
トラップ本数 | 17本 |
トラップ値幅 | 0.500 |
利益値幅 | 0.600 |
決済トレール | 設定なし |
想定ロスカットレート | 68.00円 |
LIGHT FX用
IFDで以下の数値を入力
新規注文価格(買) | 決済価格(売) | |
1 | 86.500 → | 87.100 |
2 | 86.000 → | 86.600 |
3 | 85.500 → | 86.100 |
4 | 85.000 → | 85.600 |
5 | 84.500 → | 85.100 |
6 | 84.000 → | 84.600 |
7 | 83.500 → | 84.100 |
8 | 83.000 → | 83.600 |
9 | 82.500 → | 83.100 |
10 | 82.000 → | 82.600 |
11 | 81.500 → | 82.100 |
12 | 81.000 → | 81.600 |
13 | 80.500 → | 81.100 |
14 | 80.000 → | 80.600 |
15 | 79.500 → | 80.100 |
16 | 79.000 → | 79.600 |
17 | 78.500 → | 79.100 |
あとはお好みの証券口座で設定値を入力するだけですね。
最終的に決まった数値と、入力手順を載せておきます。
資金30万円カナダドル円CADJPY買設定と手順
インヴァスト証券のトライオートFXで運用する場合
これでトライオートFX×カナダドル円の運用が始まります。
マネースクエアのトラリピで運用する場合
これでトラリピ×カナダドル円の運用が始まります。
トレーダーズ証券のLIGHT FXで運用する場合
スマホアプリの画面で説明します。
注文実行まで進んだら次の注文を同じように入力し、全部で17回繰り返します。
17個の注文が入っていればOKです。
\最大50,000円キャッシュバック/
これでLIGHT FX×カナダドル円の運用が始まります!
各証券口座での設定は以上です。
運用方法
最後に運用方法です。
ここでいう運用方法とは、レンジアウトした場合の対応です。
潤沢な資金があり、レンジを広範囲に設定している場合はあまり考えなくても良いことですが、今回の設定のように比較的少ない資金で限られた狭い範囲に設定している場合は、少し運用方法を考えなければいけません。
そこで、レンジの上限を上に抜けてしまった場合を考えておきます。
特に、9月の相場のようにレンジの上限を上に行ったり下に行ったりしている時には、事前にルールを決めておいた方がいいですよね。
レンジを上に抜けた場合は、基本的にカナダドル円の設定を弄ることはしません。
しかし、ただ資金を放り込んでおくだけではもったいない気もしまし、かといって上値を追いかけていくようなやり方は気がすすみません。
ですからこのような時は、別の通貨での運用を考えます。
特にカナダドル円に相関があって、ランニングコストが(スワップポイント)がマイナスにならない通貨を探します。
これから探すような言いっぷりですが、実はもう見つけています。
それは、ユーロ円です。
『相関がある通過』で例を挙げましたが、カナダドル円とユーロ円はある程度相関があります。
しかも、ユーロ円売はスワップポイントがマイナスであるこが多い通貨ペアです。
レートが高めで単純に少し資金が必要になりますが、設定したいでなんとかなりそうです。
ということで、カナダドル円がレンジアウトしたときにはユーロ円の売りで運用することを考えていきます。
ユーロ円売りの設定と考え方はこちら。
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まとめ
カナダドル円をリピート系自動売買のトライオートFXやトラリピで運用するなら、どのような考え方でどのような設定にするのかを解説しました。
その設定があっているのか、間違っているのか、ということは未来の相場次第ですからわからないことです。
そんな中重要なのは、自分が納得して運用できるかということに限ると思います。
他人の設定を真似するだけでなく、自分が納得のいく投資をしましょう!