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リピート系自動/手動売買検証12/16時点の検証結果
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【トライオート/トラリピ/手動トラリピ】リピート系自動手動売買の検証結果-最新193週目2024年7月1日の週-
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この記事でわかることは以下のことです。
ポイント
- 資金30万円でユーロポンドEURGBPでトラリピをやるならどんな設定にするか
- この設定に至るまでの考え方
リピート系自動売買/手動売買の検証を行っていますが、新たにユーロポンドEURGBPをトライオートFXで始めました。
こういったリピート系自動売買の設定は、他人の設定を真似するだけでも同じリターンが期待できますが、やはり自分の投資環境やリスクの取り方により自分が受けるストレスが変わってきますので、自分で考えて設定したいところです。
しかしながら、自分で1から考えて設定するのは非常に大変です。
そんな時は『これ良さそう!』なんて思う他人の考えや設定参考にしつつやってみて、少しずつ自分なりのアレンジをして自分のものにするのがいいかもしれません。
そこでこの記事では、どのような考えでその設定にしているのか、どこに注意して設定を決めたのか、どんな工夫をしたのか、この辺も含めて解説していきたいと思います。
なお、これから解説する設定や考え方はリピート系自動売買/手動売買の手法全般で使えるものですが、ここでは『インヴァスト証券のトライオートFX』や『マネースクエアのトラリピ』で設定してすぐに始められるように解説していきます。
「その設定ってどうやって決めたの?」「どんな考えでその設定に至ったの?」「何に注意したらいいの?」こんなふうに思う方は、最後まで読んでみてください。
最後に具体的な設定手順を載せていますので、『インヴァスト証券のトラーオートFX』か『マネースクエアのトラリピ』を開きながらだとわかりやすいですよ!
まだ口座開設をしていない方は下のバナーからどうぞ。
まずは、ユーロポンドEURGBP売のトライオートFX /トラリピの設定をお示ししておきます。
ユーロポンドEURGBP売 トライオート/トラリピ 30万円でできる設定
表にするとこのようになります。
トライオートFX用
売買 | 売 |
レンジ幅(pips) | 550pips |
本数 | 11本 |
数量(万) | 0.1 |
スタート価格 | 0.84 |
利益値幅 | 60pips |
カウンター値(pips) | -60pis |
想定ロスカットレート | 0.99000EURGBP |
トラリピ用
売買 | 売 |
レンジ | 0.84000~0.90000 |
注文金額(万) | 0.1 |
トラップ本数 | 11本 |
トラップ値幅 | 0.0500 |
利益値幅 | 0.0600 |
決済トレール | 設定なし |
想定ロスカットレート | 0.99000EURGBP |
『インヴァスト証券のトライオートFX』か『マネースクエア のトラリピ』の口座を持っていれば、30万円を入金してすぐにこの設定で始められますよ!
この設定至るまでの考え方を解説していきます。
設定に至るまでの手順や考え方
上記した設定で、運用に至るまでの考えや手順を時系列に沿ってまとめました。
考え方と手順
- 資金はいくらにするか決める
- 30万円を何に投資するか
- リスク分散
- 運用に手間をかけない
- リピート系自動売買トラリピ
- ユーロポンドはトラリピ向きなのか?
・長期的にレンジ相場が続いている
・レンジの広さが限定的
・総推移が高い
・ショック相場に強い - ランニングコストはない方が良い
- シミュレーションしながら設定を決めていく
・レンジを大方決める
・トラップ値幅を決める
・トラップ本数を決める
・想定ロスカットレートを決める
・設定のシミュレーション
・ユーロポンド売トラリピ設定を微調整
・ポンド円の為替レートで設定を微調整
・利益値幅設定
1.資金はいくらにするか決める
投資をするのに、ある程度まとまった資金があったほうが有利になることは多いです。
かといって、まとまった資金がないから投資をできないというわけでもありません。
少ない資金でコツコツやっていくことも可能です。
積み立てなどもありますしね。
私も、数々の投資経験がありますが、初めは数万円や数十万円など少額から始めることが多いです。
そして、手応えをつかんできたら徐々に資金を増やしていきます。
やり方は人それぞれあるかと思いますが、私はこんな考えでやっています。
また、少額といっても人それぞれの感覚や価値観がありますので、具体的な金額はそれぞれです。
少額の金額を具体的にお示しすることはできませんが、私の基準は日々の節約で頑張れば月々に捻出できそうな、月2〜3万円×12か月=24~36万円というものです。
この基準をもとに投資プランを考えますので、今回も資金は30万円にしました。
2. 30万円を何に投資するか
検証している『トラリピ×豪ドルNZドル』や『トライオートETF×ナスダック100トリプル』・『暗号資産CFD手動トラリピ×ビットコイン』は手応えがありましたので、今回もリピート系自動売買を考えました。
今運用しているものに、追加資金でトラリピのトラップを増やすことも考えましたが、今回はリスク分散も考え今運用しているもの以外で考えていきます。
私は基本的に、手間をかけて爆益を狙うより『極力手間をかけずにそこそこの利回りのある投資』が好きですので、買ったらガチ保か、設定したら放置か、日々のメンテナンスは数回までにできるものと決めています。
ですから、ガチトレーダーのようにスキャルピングやデイトレはほとんどしません。
今回も、このような考えに合致する投資先を探していきます。
そして、投資先を探すポイントを以下のように決めました。
ポイント
- リスク分散されるように今の投資先と相関がないもしくは逆相関
- できるだけ手間はかけないようにリピート系自動売買
- 保有しているだけで引かれていく手数料的なものがないか少ない(スワップポイントなど)
このような、ポイントにマッチするものを探していきます。
3. リスク分散
リスク分散のやり方・考え方は多岐にわたりますが、今回は通貨や金融商品別の分散を考えます。
つまり通貨ペア毎や金融商品ごとの相関を見ていくということです。
今検証中の『トラリピ×豪ドルNZドル』『トライオートETF×ナスダック100トリプル』『暗号資産CFD手動トラリピ×ビットコイン』との相関のあるなしを調べていきます。
調べ方は、色々あると思いますが、自分で検証するのも大変そうだったのでこちらのサイトで調べさせていただきました。
通過や金融商品別に相関を調べられるサイト:
ロングショート分析サヤトレ
ロングショート分析サヤトレさんのサイトを使い倒して目星をつけました。
それは、『ユーロポンドEURGBP』通称ユロポンです。
それぞれの相関を見ていきます。
まずは、『豪ドルNZドル』と『ユーロポンド』の相関です。
AUDNZDとEURGBPの相関
- 10年で−0.03
- 5年で−0.04
- 1年で−0.02
次に『ナスダック』と『ユーロポンド』の相関です。
QQQとEURGBPの相関
- 10年で−0.06
- 5年で−0.22
- 1年で−0.09
そして、BTCJPYとユーロポンドの相関ですが、これは数値としてはわかりませんでした。
ですが、チャートを見る限り相関はなさそうです。
相関係数の数値は『1〜-1』で、『1に近ければ相関あり』で『−1に近ければ逆相関あり』『0付近の数値は相関がない』と判断します。
上の数値を見てみると『豪ドルNZドルとユーロポンド』『ナスダック100指数とユーロポンド』との相関はないと判断できますね。
チャートで見るとこのようになります。
チャートだとわかりにくいですが、やっぱり相関はなさそうです。
ちなみに、相関が高い2つの通貨ペアのチャートはこのようになります。
比べてみると違いが分かりますね。
というわけで『ユーロポンド』をとりあえずの候補とします。
4. リピート系自動売買トラリピ
次に、できるだけ手間をかけずに運用するために、リピート系自動売買で運用したいわけですが、どこの証券会社のシステムを選ぶのか?そこに運用したい通貨ペアがあるのか?この辺を調べていきます。
リピート系自動売買とは?
そもそも、リピート系自動売買とはなんなのか?
これは確固たる定義はないようですが、一般的にはある設定に沿って売買を自動で繰り返すシステムトレードのことです。
今人気のある代表的なものは、『イフダンifdone』を自動で発注してくれて、決済までされると再度『イフダンifdone』を発注しくれるというものです。
しかもこの『イフダンifdone』をたくさんの価格で注文ができるといったものです。
このようなイメージです。
このシステムを無料で提供してくれているのが『インヴァスト証券のトライオートFX』と『マネースクエアのトラリピ(トラップリピートイフダン)』です。
※『トラリピ®︎』はマネースクエアHDが特許を取得していますが、この記事ではイフダンを沢山並べてそれを繰り返すリピート系の売買手法の総称としてトラリピと表現をします。
インヴァスト証券とマネースクエアで、ユーロポンドの取り扱いがあるのかということがポイントになりますが、両証券会社ともユーロポンドは、リピート系自動売買、いわゆるトラリピのシステムで取引ができます。
相関関係とリピート系自動売買の取り扱いはクリアできました。
ですが、ユーロポンドがリピート系のトラリピに向いているのかということも確認していかなければなりません。
5. ユーロポンドはリピート系自動売買トラリピ向きなのか?
リピート系自動売買のシステムで、候補の通貨ペアがあるだけではすぐに運用開始はできません。
なぜなら取り扱いがあるからといって、その通貨がそのシステムに合う通貨なのかは調べてみないと分かりませんからね。
つまりユーロポンドが、トラリピ向きなのかを調べてみる必要があるということです。
トラリピは上記したように『if done』を繰り返していく特性上、ある一定の特徴がある通貨ペアが有利です。
その特徴を上げます。
- 長期的にレンジ相場が続いている
- レンジの広さが限定的(狭い)
- 総推移が高い
- 暴落しにくい
この特徴に、ユーロポンドがマッチしているのかみていきます。
5.1 長期的にレンジ相場が続いている
直近15年ほどのチャートを参考にすることとしました。
2008年から2021年までのユーロポンドのチャートです。
明らかに右肩上がりや下落通貨ではないのがわかります。
しかも、直近の5年はかなり狭い範囲のボックスなのもわかります。
この先もこのレンジで動くかはわかりませんが、直近15年ほどはレンジといってもいいのではないでしょうか。
5.2 レンジの広さが限定的
出典:マネースクエア公式ページ
図は、マネースクエアの公式ページからお借りたものです。
2016年〜2020年の約5年間の高低差を示したもので、トラリピ最強通貨と言われる豪ドルNZドルよりレンジが狭くなっています。
高低差が狭いと含み損が少なくなるため、資金が少なく済むという利点もあります。
5.3 総推移が高い
出典:マネースクエア公式ページ
100PIPSあたりで、どのくらいの推移があったかを示した図を、マネースクエア公式ページから引用させてもらいました。
この数値が大きいほど、一定範囲でたくさん動いたということです。
つまり、ユーロポンドは豪ドルNZドルに続いてたくさん上下するというデータです。
5.4 ショック相場に強い
ショック相場に強いとは、なにがしのイベントがあった時に為替が大きく動くことがないということです。
簡単にいうと暴落や暴騰しにくいということです。
これも、マネースクエア公式ページからお借りしました。
ショック相場時の1か月間の変動率を見ていきます。
チャイナショック
出典:マネースクエア公式ページ
ブレグジット
出典:マネースクエア公式ページ
トランプショック
出典:マネースクエア公式ページ
リーマンショック
出典:マネースクエア公式ページ
コロナショック
出典:マネースクエア公式ページ
図から、ユーロポンドはショック相場でも、変動率がそこまで高くないことがわかります。
6. ランニングコストがかからない
リピート系の手法は、比較的短期間で新規決済を繰り返しますが、とはいっても、状況によっては何日も何週間も保有することもあります。
そこで、保有しているだけでコストがかかる商品などは、利益の数%を持っていかれます。
最終的に手数料負けしてしまう経験はなかったのですが、やはりもったいないと思ってしまいますね。
ですから日々保有しているだけで、コストが積み重なっていくものは避けたいところです。
このコストとはどういったものなのかというと、例えばFXで言うとスワップポイントです。
スワップポイントは、通貨ペアそれぞれの国の政策金利や、国債の金利に影響を受けプラスになったりマイナスになったりします。
大抵は、ある通貨ペアを買うとプラスになり、売るとマイナスになるような関係にあります。
売っても買ってもマイナスになるような通貨ペアもあります。
そして取引する証券会社によってもまちまちです。
ですから、目星をつけた証券会社のホームページなどで調べるしかありません。
リピート系自動売買のシステムを提供している、『インバスト証券のトライオートFX』と『マネースクエアのトラリピ』のユーロポンドはどうなのか調べてみます。
スワップポイント\証券会社 | トライオートFX | トラリピ | |
決済通貨 | 円換算(GBPJPY=150円で計算) | 円換算 | |
売りのスワップポイント(1万通貨) | 0.2GBP | 30円 | 20円 |
買いのスワップポイント(1万通貨) | -0.3GBP | -45円 | -20円 |
トライオートFXもトラリピも、ユーロポンドの売りであればスワップポイントはプラスです。
スワップポイントはほぼ毎日もらえますので、ユーロポンドの売りで仕掛けると、日々のランニングコストが抑えられるどころかプラスになることがわかります。
ここまでで、ユーロポンドの売りでトラリピを仕掛ければ良さそうだ!ということが確認できました。
では、実際に資金とマッチするか?どんな設定にしたら効率よく稼げそうか?この辺をシミレーションしてみたいと思います。
7.シミュレーションしながら設定を決めていく
資金は30万円を考えていますので、この金額で設定を考えていきます。
最終的に決めなければならない設定項目です。
- レンジ幅(仕掛ける範囲)
- トラップ値幅(仕掛けの間隔)
- トラップ本数(仕掛ける本数)
- 想定ロスカットレート
- 利益値幅
これらの項目をきっちりとした数値で決めなければ設定をすることができませんが、利益値幅以外はそれぞれの変数の掛け合わせですのでまずは大枠を決めていきます。
まずは、仕掛ける範囲です。
7.1 レンジ幅(仕掛ける範囲)を大方決める
レンジ幅は、チャートにラインを引きながら感覚的に決めていきます。
2008年以降のチャートで最高値と最安値を基準にしました。
すごく雑ですが、大方こんな感じになりました。
ここで全範囲に『売り』を仕掛けても、かなり資金効率が悪くなることが予測されますので、もう少し範囲を絞っていきます。
資金効率を上げるためには、より高い値段で売ること大事です。
より安い値段で売ってしまうと、新規のポジションを取ったものの何年も決済されないということも考えられますしね。
また、直近の5年ほどは上半分で動いていますし、大方上半分に仕掛けられればいいではないかという予測ができます。
もし、下にレンジアウトしても金銭的な損失はありませんし、その時に『レンジ幅を広げる』なり『買いの設定を追加する』なり『別の通貨で運用する』なりを考えれば良いと思います。
というわけでこのようになります。
0.8400から0.9800に売りを仕掛けるイメージです。
レンジ幅の大枠
- 売りのレンジ:下限0.8400GBP~上限0.9800GBP
次に、この範囲内で何本のトラップを仕掛けられるか計算していきます。
7.2 トラップ値幅(仕掛けの値幅)
トラップの本数は『レンジ幅÷トラップ値幅』で算出できますので、トラップ値幅の基準を作りたいと思います。
レンジに均等に割り振っていく方法もありますが、私はトラップ値幅を自分で決めたいのと、値幅を切りの良い数値にしたいのでこちらの方法で決めていきます。
トラップ値幅は色々な指標を見て決められますが、私は『ATR』をみて決めました。
この期間中に、大方ATRの数値が0.01以上でした。
つまり、週足のATRですので、1週間に『0.01GBP』程度のボラティリティはあるということです。
この数値から、0.01GBP以内に2本のトラップがあれば、1週間に1回の新規ポジション取りと決済を繰り返してくれそうだとわかりました。
ということで、トラップ値幅『0.005GBP』としました。
トラップ値幅
- 0.005GBP
7.3 トラップの本数(仕掛ける本数)を決める
トラップ本数の計算方法は、『レンジ÷トラップ値幅』です。
先ほどのレンジから幅を計算します。
- 売りのレンジ:上限0.9800GBP−下限0.8400GBP=レンジ幅0.1400GBP
売りのレンジ幅は『0.1400GBP』となります。
そして、トラップ本数を求めると『0.1400GBP÷0.005GBP=28本』となります。
トラップ本数
- 売りの本数28本
次に『想定ロスカットレート』を設定します。
7.4 想定ロスカットレートを決める
想定ロスカットレートとは、この価格になったらポジションが強制決済されてしまうというレートのことです。
つまり、想定ロスカットレートを仕掛けの範囲から離せば離すほど、ロスカットされにくくなるということです。
ですが、想定ロスカットレートをより安全な価格にすればするほど資金が必要になりますので、資金とのバランスが必要になります。
この想定ロスカットレートも、過去のチャートから判断します。
2008年以降のチャートで判断していきます。
2008年以降の最高値は約0.98GBPで、最安値は0.7000GBPです。
ですから、売で仕掛ける場合の想定ロスカットレートは0.9800GBP以上としました。
この価格を絶対に割らないということではありませんが、一つの指標とします。
想定ロスカットレート
- 売:0.9800GBP
ここまでで、シミュレーションしていくために必要な、利益値幅以外の大枠数値が決まりましたので、資金30万円で収まるようにシミュレーションしていきます。
※利益値幅は初期設定には大きく影響しないので、最後にトライオートFXのシミュレーション機能(簡易バックテスト)を使って決めます。
7.5 設定のシミュレーション EURGBP売
私は上の画像のように、自作した計算表を使って資金や設定のシミュレーションをしますが、そういったものがない人はトラリピ注文で『トラリピのリスクを試算』でシミュレーションします。
トラリピ注文の画面です。
画像の手順で大方決めた数値を入力していきます。
手順
① 通貨ペアで『EUR/GBP』選択
② 売買で『売』を選択
③ レンジに『0.98000』と入力
④ レンジに『0.84000』と入力
⑤ 注文金額に『0.1』と入力
※0.1=1,000通貨
⑥ トラップ本数に『29』と入力
※上記で算出した28本と入力するとトラップ値幅が500以上となるため
※③や④を調整しても良い
⑦ 『トラリピのリスクを試算』クリック
すると以下のウィンドウが開きます。
そして画像の手順で入力していきます。
手順
① 用意する資金『300,000』を入力
② 試算するをクリック
③ ロスカット水準を確認する
ここで示されている“ロスカット水準”とは、発注したトラップが全て約定して(最大のポジション量をとり)、さらに上昇してしまった場合に強制ロスカットされてしまうレートです。
つまり、この設定で言うと想定ロスカットレートが『0.940007GBP』ですから、想定ロスカットレートまで上がる前に強制ロスカットされてしまうということです。
トラリピは、設定してしまえばほったらかしで稼いでくれるシステムですので、できるだけ安心してほったらかしにしたいですよね。
ハラハラドキドキしたくはありませんので、このロスカット水準をしっかり想定ロスカット以上になるように調整していきます。
さて、ここから再調整をしていきます。
7.6 ユーロポンドEURGBP 売トラリピ設定の再調整
再調整とは何をするのかというと、『トラップ本数を少なくしてロスカット水準を安全方向に移動する』ということです。
今回のように、ユーロポンドの売りを設定している場合は、ロスカット水準を想定ロスカットレート以上まで上げていくことになります。
トラップ本数を少なくすると言うことは、当然仕掛けのレンジ幅が狭くなるということになります。
トラップ本数を少なくしてトラップ値幅を広げる(トラップ一本一本の間隔を広げる)という方法もありますが、値幅を広げてしまうと約定回数が減ってしまう可能性があるのでので、まずはトラップ値幅はそのままにトラップ本数を減らしたいと思います。
トラリピ注文に戻ります。
トラップの値幅を変えずにトラップの本数を減らしていく場合は、現在の価格やその他の要因で少し変わってきますが、設定時のユーロポンドの価格が想定したレンジ幅の中央付近にありますので、レンジ中央より遠い方向から減らしていくことにします。
またレンジ相場になりやすい通貨ペアの場合、よりよく動く価格帯(大方中央付近)に仕掛けるのが良いですから、なかなか約定しないであろう価格帯(この場合はより高値の価格帯)のトラップを外していくということでもあります。
トラップ値幅が0.00500を維持できるように③と⑥を減らしていきます。
例えばレンジを『0.95000から0.94500に減らし』、『トラップ本数を29本から28本に減らす』といった感じです。
③と⑥を入力し⑧の『トラリピのリスクを試算』クリックしてロスカット水準を確認していきます。
何回か数値を変更していると、上の画像の数値でしっくりきました。
ロスカット水準を見てみます。
ロスカット水準が0.98174ですから、想定ロスカット水準の0.98000より高いことが確認できました。
もう一度設定値を確認します。
確認
- 通貨ペア:『EUR/GBP』
- 売買:『売』
- レンジ:『0.90000』と『0.84000』
- 注文金額(万)『0.1』
- トラップ本数『13』
- 利益値幅:0.00600
この設定で良さそうですが、ここでもう一つ考えなければならないことあります。
ポンド円の為替レートです。
7.7 ポンド円の為替レートで設定を微調整
ユーロポンドのようなクロス通貨は、最終的には決済通貨と円のレートで決済され口座に反映されます。
ユーロポンドで言うと、ポンドが決済通貨でこの決済通貨は円に換算されると言うことです。
つまり、ポンド円のレートを考慮して、トラリピの設定をしないといけないということです。
特にロスカット水準はポンド円のレートで大きく変わってきますので、この作業はクロス通貨の取り扱いでは必須の作業となります。
イメージがわかない場合は、『ポンド円が上昇する(円安ポンド高になる)と必要な資金が増えるので、必然的にロスカット水準が下がってきてロスカットしやすくなる』と思っていればOKです。
上記でやってきたシミュレーションは、現在のレートで自動換算されていましたが、ここからの微調整はポンド円のレートをある程度予測してシミュレーションする必要があります。
過去のポンド円のレートをみてみます。
過去最高値が約250円で最安値が約120円です。
現在(2021年8月)は約150円です。
過去のチャートからより安全に設定するのであれば、ポンド円を250円にすればいいのでしょうけれども、資金が今の倍もかかってしまいますので、さすがに現実味がありません。
要は、現在が過去の値からどの位置にいるか把握しておくことが大切ということです。
そして為替を予測するのはとても難しいですから、自分の基準を作ればいいと思います。
私は時に170円を基準としました。
今後ポンド円が上昇してくる場合は、再度シミュレーションします。
ポンド円170円まで上昇した想定でシミュレーションしていきます。
私の場合はこのシミュレーションも、独自で作った計算表で簡単にできてしまいますが、そういったものがない場合はトラリピの 運用試算表でシミュレーションしていきます。
手順
①『MENU』をクリック
②『トラリピ運用試算表』をクリック
手順
③『対米ドル等通貨』をクリック
④ 売を選ぶ
上記で算出した設定値を入力
手順
⑤ 通貨ペア『ユーロポンド』
⑥ 予定運用資金『300000』
⑦ 円レンジ『0.84〜0.9』
⑧ トラップ本数『13』本
⑨ 通貨量『0.1』
⑩ 利益値幅『600』
※利益値幅はとりあえずでよい
⑪ ユーロポンドのレート『170』
※8月のポンド円のレート153円より高いレートを入力
⑫ 計算スタート
手順
ロスカットレートを確認する
上記でシミュレーションして得た数値を入れ、ポンド円が170円の想定で計算してみると、ロスカット水準が0.96707となり、想定ロスカットレートの0.98000を大きく下回ることがわかりました。
ここでもう一度、『⑥仕掛けるレンジ』と『⑦レンジ内に仕掛ける本数』を調整します。
上のシミュレーションでやったように『⑥仕掛けるレンジ』を0.00500ずつ下げていき、同時に『レンジ内に仕掛ける本数』を1本ずつ減らしていきます。
そして、何回か数値を変更していると、以下のような数値で想定ロスカットレートよりロスカット水準がが高くなります。
この設定で良さそうです。
最後に利益値幅を決めていきます。
7.8 利益値幅設定
利益値幅については、相場によって利益率が変わってくるようですから、データから予測して最適値を見つけるのは難しいです。
とはいえ、大方の傾向を掴み数値を決めていきたいので、簡単なバックテストをして決めます。
バックテスト専用のツールなどは有料のことが多いですが、利益値幅の比較程度であれば有料のものは必要ないかと思います。
ですから、口座開設していれば無料で使えるインヴァスト証券のツールを使います。
以下の手順で行います。
インヴァスト証券のホーム→Myページ→ログイントライオートETF/FXへと進み、その後は以下のように進めていきます。
手順
⑦売買:売
⑧レンジ幅(pips):550
⑨本数:11
⑩数量(万):0.1
⑪スタート価格:価格指定
⑫@:0.84
⑬利益値幅(pips):任意の数値(バックテストようなので10~100など)
⑭カウンター値(pips):利益値幅と同値
⑮カウンター固定:チェック
⑯ロジック追加
⑰シミュレーションを見る
利益値幅を10pipisずつ変えて行ったバックテストの結果を載せておきます。
バックテストの仕様で2019年1月からのテストになります。
利益値幅 | バックテストで得られた利益 |
120pips | 81,391円 |
110pips | 84,756円 |
100pips | 89,183円 |
90pips | 86,322円 |
80pips | 82,278円 |
70pips | 82,989円 |
60pips | 86,993円 |
50pips | 85,511円 |
40pips | 81,008円 |
30pips | 75,186円 |
20pips | 71,691円 |
10pips | 60,429円 |
傾向としては、利益値幅が広いと利益が多いように思いますが、たまたま60pipsが成績が良かったです。
トラップの値幅も50pipsですからちょうど良さそうですね。
と言うことで、利益値幅は60pips(0.0060GBP)としました。
この設定は、運用開始した後も割と簡単に変更できますので、運用してみてあまりにも機会損失を被っているようであれば変更しようと考えています。
利益値幅
- 60pips(0.0060GBP)
これで、設定に必要な数値が出揃いました。
設定数値をトライオートFX用とトラリピ用にまとめます。
トライオートFX用
売買 | 売 |
レンジ幅(pips) | 550pips |
本数 | 11本 |
数量(万) | 0.1 |
スタート価格 | 0.84 |
利益値幅 | 60pips |
カウンター値(pips) | -60pis |
想定ロスカットレート | 0.99000EURGBP |
トラリピ用
売買 | 売 |
レンジ | 0.84000~0.89000 |
注文金額(万) | 0.1 |
トラップ本数 | 11本 |
トラップ値幅 | 0.0500 |
利益値幅 | 0.0600 |
決済トレール | 設定なし |
想定ロスカットレート | 0.99000EURGBP |
あとはお好みの証券口座で設定値を入力するだけですね。
最終的に決まった数値と、入力手順を載せておきます。
資金30万円ユーロポンドEURGBP売の設定と手順
インヴァスト証券のトライオートFXで運用する場合
これでトライオートFXでユーロポンドの運用が始まります。
マネースクエアのトラリピで運用する場合
これでトラリピのユーロポンドの運用が始まります。
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【リピート系自動/手動売買で検証❹】
— ティーコン@FXインベスター今野高誌・複業作業療法士・二児のパパ (@TKongOT) August 4, 2021
昨日のほったらかし成果
ーーーーーー₿BTCJPY🇯🇵ーーーーーー
暗号資産CFD 手動トラリピ
8月4日
新規0決済0
保有 0.001×買1
安値408万円台-高値437万円台
高安差約29万円
コツコツ積み上げなし
レバレッジ手数料結構くる💦
👉https://t.co/wZXQSRo727
【リピート系自動/手動売買
— ティーコン@FXインベスター今野高誌・複業作業療法士・二児のパパ (@TKongOT) August 5, 2021
で検証❸】
昨日のほったらかし成果
------- 🇺🇸TQQQ -------
トライオートETF
米国時間8月5日
新規0決済2
保有口数4
安値135.80-高値137.93
高安差1.13
0.3%の積み上げ🤗
当面ヨコヨコかなと思ったら高値更新した😙
トライオートETFやり方👉 https://t.co/xki1oekflg pic.twitter.com/4IOTEuYv1s
【リピ系自動手動売買検証❺】
— ティーコン@FXインベスター今野高誌・複業作業療法士・二児のパパ (@TKongOT) August 6, 2021
昨日のほったらかし成果
ーーーーーー🇪🇺EURGBP🇬🇧ーーーーーー
トライオート
8月6日
新規0決済1
保有 売0.1lot×1
安値0.8470-高値0.8497
高低差約0.0027
0.6%積み上げ😆
一回の決済で900円以上の利益は大きい
長期保有になってもプラススワップで精神的にもいいしね😉 pic.twitter.com/bdWNo7JnsD
追記:手間を惜しまないちょっとした設定と運用
トライオートETF×TQQQの運用で、暴落時の含み損と手数料について考えた時に、トライオートFX×ユーロポンドも同様だと考え、設定と運用を少し変えました。
暴落時の含み損と手数料とは何かというと、あらかじめ暴落を想定して広範囲にトラップを仕掛けておくと、実際に暴落した時に含み損が膨らむストレスと、ポジションの保有期間が長期化することで手数料が嵩むという懸念です。
詳しくはこちらに書いてます。
【ナスダック100トリプル(TQQQ)×トライオートETF】暴落時に含み損と手数料を軽減
続きを見る
こちらでの対策をトライオートFX×ユーロポンドでもやることにしました。
対策を簡単にいうと以下のようになります。
- 普段の値動きの範囲(現在の価格付近)のトラップを稼働しておき、暴落暴騰時用のトラップは非稼働にしておく
- 暴落暴騰時には、値が戻る時に非稼働となっているトラップを稼働する
ユーロポンド売の場合、スワップポイントがプラスですので手数料のことは考える必要はありませんが、暴落暴騰時に含み損が膨らむストレスは軽減できると考えています。
しかも、ここ最近(8月)の値動きでは、当面の必要資金も半分程度に減らすこともできます。
ただしこの設定はいくつかのデメリットもあります。
デメリット
- 暴落暴騰の情報にアンテナを貼っていないといけない
- 暴落暴騰から値が戻るタイミングを自分で判断しなければならない
- タイミングを測れないと機会損失になる可能性がある
- 稼働非稼働に手間がかかる
これらの乗り越えていけるようであれば、ちょっとしたテクニックとして使えるかもしれません。
設定方法を以下載せておきます。
まずは上記した『資金30万円ユーロポンドEURGBP売の設定と手順』まで設定して、その後に以下の画像のように詳細から『稼働』『非稼働』を設定します。
私は当面この設定で運用して見ることにしました。
〜〜〜〜〜〜〜 追記は以上です 〜〜〜〜〜〜〜
まとめ
ユーロポンドをリピート系自動売買のトライオートFXやトラリピで運用するなら、どのような考え方でどのような設定にするのかを解説しました。
その設定があっているのか、間違っているのか、ということは未来の相場次第ですからわからないことです。
そんな中重要なのは、自分が納得して運用できるかということに限ると思います。
他人の設定を真似するだけでなく、自分が納得のいく投資をしましょう!