TKongは資産運用を色々やっていますが主にFXで行なっています。
今はトルコリラ円の買いスワップポイント狙いを中心に投資しています。
- 基本長期目線でホールド
- 低レバレッジでコツコツ買い増し
- 時々決済
- 時々下落狙いの売り両建て
こんな感じで月々30万ほどは安定的に不労所得が入ってきます。
ティーコンのトルコリラスワップ運用基本編ははこちら👇👇👇
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ここのところ思っていたんですが
『リスク分散できないかな〜』
と。
運用資金が増えてきましたので分散投資を真剣に考えました。
そこで試してみよと思ったのが
『両建てさやどり』
です。
さやどりと言っても巷で⁈流行っている
『トルコリラ・メキシコペソ・南アランドの別口座での両建てのさやどり』
ではなく
『ドル円買いとユーロ円売りの同一口座両建てさやどり』
です。
新興国通貨はもうすでにやっていますし、高金利ですがやはり信用リスクが高くて少し心配です。
そこで先進国通貨で運用できないかと色々調べて
『ドル円買いとユーロ円売りの両建てさやどり』
にたどり着きました。
この手法のいいところは
- ドル円とユーロ円は相関がある程度あるので
このペアで両建てすると為替変動のリスクを軽減できる - ドル円買いスワップポイントが高い
- ユーロ円売りのスワップポイントがプラス
- 為替リスクを軽減しつつスワップポイントがダブルでつく
- 新興国通貨に比べ先進国通貨は安定している
です。
この手法は『さやどり』というか『両どり⁈』になりますね。
どういうことか少し深堀して行きます。
この記事でわかること
- なぜドル円とユーロドルの両建てかがわかる
- ドル円とユーロドルの両建てのやり方がわかる
- この手法で有利な取引会社がわかる
- 資産の見通しがわかる
なぜドル円買いとユーロ円売りなのか
メジャー通貨
ドルとユーロと円は先進国通過です。
いわゆるメジャー通貨ですね。
このメジャー通貨はトルコリラや南アランド・メキシコペソのようなマイナー通貨と比べ、取引量が多いです。
取引量が多いということは世界的に信用があるということです。
つまり信用リスクが少ないとうことですね。
ドル円とユーロ円の相関がある程度ある
チャートを見てみましょう。
ドル円2007年から現在までの月足
ドル円2007年から現在までの月足にユーロ円を重ねました
ドル円とユーロ円は大方相関していそうです。
では数値でみてみましょう。
引用:松井証券 相関関係分析
2019年6月18日から過去200営業日の相関関係図です。
一番相関が高いのはカナダドル円とユーロ円の0.92です。
続いて
オージードル円とドル円の0.87
オージー円とユーロ円0.86
そしてユーロ円とドル円の0.84となっています。
相関だけで見ますとカナダドル円やオージードル円が高いのですが、
買いスワップポイントが30円〜40円程度と安いのでちょっと旨みがありません。
リスク
この取引の
リスクはずばりユーロ/ドルの大きな価格変動です。
円高か円安で動いている限りはドル円買い・ユーロ円売りの為替差損は基本相殺されます。
ですが
ユーロ/ドルでユーロ高になった場合ドル円買い・ユーロ円売り共に損益が増していきます。
逆にユーロ/ドルでユーロ安になった場合は爆益になります。
過去のユーロ/ドルの値幅予測をしてレバレッジを決めていく必要があるでしょう。
ユーロドルの値動き
2007年から現在までのユーロ/ドル値動きです。
ユーロ/ドルは過去に
最高値は1.5761ドル
最安値は1.0352ドル
をつけています。
ユーロ/ドル最高値時が最大損失となるはずですので、この時のドル/円とユーロ/円から最大損失を計算して見ます。
引用:ソニー銀行MANEYKitの外国為替チャート
6月17日のレートで
- ドル/円買いを1lot
- ユーロ/ドル売りを1lot
を保持し
ユーロ/ドル最高値時のドル/円と、ユーロ/円のレートで損失を計算してみます。
通貨ペア | 6/17のレート | 過去最大のユーロ/ドル でのユーロ高のレート |
価格差 | 1lotずつ保有 した場合の損益 |
EUR/USD | 1.1368ドル | 1.5761ドル | 0.4393ドル | |
USD/JPY | 107.31円 | 99.89円 | 7.42円 | -7.42万円 |
EUR/JPY | 122.00円 | 157.44円 | 35.44円 | -35.44万円 |
ドル円買い1iot+ユーロ円売り1lotで
合計42.86万円の損失
が出る計算です。
では、次に明らかにユーロ安となった2015年からみてみます。
2015年以降のユーロ/ドルの最高値時で計算してみます。
現在のレートで
- ドル/円買いを1lot
- ユーロ/ドル売りを1lot
を保持し
2015年以降のユーロ/ドル最高値時のドル/円とユーロ/円のレートで損失を計算してみます。
通貨ペア | 6/17のレート | 過去最大のユーロ/ドル でのユーロ高のレート |
価格差 | 1lotずつ保有 した場合の損益 |
EUR/USD | 1.1368ドル | 1.2413ドル | 0.1045ドル | |
USD/JPY | 107.31円 | 109.18円 | 1.87円 | +1.87万円 |
EUR/JPY | 122.00円 | 135.53円 | 13.53円 | -13.53万円 |
ドル円買い1iot+ユーロ円売り1lotで合計11.66万円の損失が出る計算です。
レバレッジ
ドル/円買いとユーロ/円の売りの両建てをしますと
証拠金は単純に2lot分
かかります。
それも考慮しなければいけません。
そして上記でシミュレーションした最大損失からより安全なレバレッジを計算します。
- 6月17日のレート
- 25倍口座でロスカット100%
- USD/JPY買い1lot+EUR/JPY売り1lot
で過去13年のEUR/USD最高値でロスカットしない金額と
過去5年の最高値でロスカットしない金額を計算してみます。
6月17日の 1lotの必要証拠金 |
EUR/USD 過去13年の最高値 |
EUR/USD 過去5年の最高値 |
|
USD/JPY | 42924円 | 117,124円必要 | 24,224円必要 |
EUR/JPY | 48,800円 | 403,200円必要 | 185,100円必要 |
合計 | 91,724円 | 520,324円必要 | 209,324円必要 |
仮に過去以下の条件でポジションを取った場合
レバレッジがどのくらいになるか計算してみます。
- 13年の最大損失でもロスカットしないことを考えて
520,324円+必要証拠金91,724円=612,048円入金
- もしくは過去5年の最大損失でもロスカットしない
209,324円+必要証拠金91,724円=301,048円入金 - ドル円1lot買いとユーロ円1lot売りの両建て
- 6月17日のレートでUSD/JPYを107.31円として1倍で1lot1,073,100円
- EUR/JPYが122.00円として計算し1倍で1lot1,220,000円
となります。
つまり
USD/JPY 1lot 1,073,100円+EUR/JPY 1lot1,220,000円=2,293,100円
(レート×lot)÷口座残高=レバレッジ
ですので
過去10年の最大損失で計算した場合
1lotずつ保有した時の価格が2,293,100円÷口座預け入れ額612,048円≒3.7倍
過去5年の最大損失で計算
2lotの価格2,293,100円÷口座預け入れ額301,048円≒7.6倍
以上のシミュレーションから
過去13年のデータを参考にロスカットしないようにするには
3.7倍以下のレバレッジが安全
過去5年のデータを参考にロスカットしないようにするには
7.6倍以下のレバレッジが安全
ということがわかりました。
実際に取引する場合は
- 30万円〜60万円入金
- ドル円買い1lot
- ユーロ円売り1lot
の割合で大方安全に取引できるんではないんでしょうか。
あとは
スワップポイントが3万円溜まったら0.1lotづつ買い増し売りまし
していくのかいいでしょう。
また
よりよく運用していくには積み立て
を組み合わせると良いです。
例えば毎月3万円入金し
0.1lotづつ買い増し売りまししていくようにすればなお効率的な運用ができます。
取引会社はどこがいい?
スワップポイントの比較
この手法での取引では
スワップポイントが一番
のキモになります。
ですのでTKongが開設している取引会社5社のスワップポイントを約1か月調べてみました。
- ドル円買いスワップポイントは20円〜92円
- ユーロ円売りスワップポイントは−15円〜15円
※ユーロ円売りの−15円は一社
※その他は+スワップポイント
となっています。
つまり
ドル円を買いユーロ円を売ればさやどりではなく両どりになる
という試算です。
各会社の比較です。
会社名 | 通貨 | スワップポイント | 最低取引通貨単位 |
LightFX・みんなのFX | USD/JPY買い | 80〜85円 | 1000通貨 |
EUR/JPY売り | 0〜15円 | ||
SBIFXtrade | USD/JPY買い | 82〜92円 | 1通貨 |
EUR/JPY売り | 3〜11円 | ||
GMOクリックFX | USD/JPY買い | 66〜84円 | 10,000通貨 |
EUR/JPY売り | 2〜15円 | ||
ヒロセ通商【LION FX】 | USD/JPY買い | 20円 | 1000通貨 |
EUR/JPY売り | −15円 | ||
DMMFX | USD/JPY買い | 70〜72円 | 10000通貨 |
EUR/JPY売り | 1円 |
※〜6月17日までの1ヶ月間
この手法で取引会社選びは
繰り返しますが
- ドル円買いスワップポイント
- ユーロ円の売りスワップポイント
の合計で考えます。
スワップポイントは変動しますので一概には言えませんが
スワップポイントが高いのは
- LightFX
・みんなのFX - SBIFXtrade
- GMOクリック証券【FXネオ】
あたりですかね。
この3社に絞られました。
FX取引会社の特徴
この両建て手法を使うにあたり口座の特徴も考えなければいけません。
LightFX ・みんなのFX
みんなのFXとLightFXは母体が同じ会社なので取引ルールやスワップポイントは全く同じです。
- スワップポイントが高い
- 1,000通貨からの取引が可能
- スワップポイントだけの受け取りが可能
- ロスカットは証拠金維持率100%
SBI FX trade
- スワップポイントが高い
- 1通貨から取引できるのがいい
- 取引画面での操作がしやす
- 注文のしやすさや情報の確認がしやすい
- 証拠金維持率50%でロスカットがいい
GMOクリック証券【FXネオ】
- スワップポイントが高い
- 取引画面の余力情報がいい
- 注文はしやすい
- 決済は少ししにくい
- ロスカットは証拠金維持率50%
- 1万通貨単位なので少額投資はできない
最終的にどの取引会社がいいのか
TKong的には1,000通貨で取引ができスワップポイントも高い
さらにスワップポイントのみの引出しが可能な
もっと少額で始めたいのであれば、証拠金維持率50%で1通貨から取引できる
SBIFXtrade
資金がある程度あり1万通貨単位での取引ができるのであれば
といった結論です。
運用シミュレーション
運用シミュレーションをしてみましょう。
条件は以下の通りです。
- 単利
- USD/JPY1lot買い+EUR/JPY1lot売り
- スワップポイントは76円+10円=86円とする
- スワップポイントは変動しないものとする
- 為替変動は相殺されるとして計算
- 元本は過去5年データをもとに
ロスカットされない30万円とする
1日スワップポイント86円×365日=一年に31,390円
31,390円÷300,000円≒0.101
年に31,390円のスワップポイントがつき年利10.1%
となります。
では複利ではどうでしょうか
条件
- 複利
- USD/JPY1lot買い+EUR/JPY1lot売り
- スワップポイントは76円+10円=86円とする
- スワップポイントは変動しないものとする
- 為替変動は相殺されるとして計算
- 元本は過去5年でロスカットされない30万円とする
- 月に溜まったスワップポイントで持てる分だけのポジションを買い増し売り増し両建てする
- 月利0.86%=スワップポイント86円×30日÷300,000円を元とする
300,000万×100.86%12≒332,467円
年にスワップポイントが32,467円つき年利約10.8%
となります。
単利と複利の差は年利にして約0.7%しかありませんが、長期投資で考えれば大きな差になることは間違いありません。
一応10年で計算してみます。
単利 | 複利 | ||||||
年 | 月 | 元金 | 月スワップ | 元金+スワップ累積 | 月スワップ | 元金+スワップ累積 | |
1年目 | 1 | 300,000 | 2,580 | 302,580 | 2,580 | 302,580 | |
2 | 300,000 | 2,580 | 305,160 | 2,602 | 305,182 | ||
3 | 300,000 | 2,580 | 307,740 | 2,624 | 307,806 | ||
4 | 300,000 | 2,580 | 320,320 | 2,647 | 310,453 | ||
5 | 300,000 | 2,580 | 322,900 | 2,670 | 313,123 | ||
6 | 300,000 | 2,580 | 325,480 | 2,692 | 315,815 | ||
7 | 300,000 | 2,580 | 328,060 | 2,716 | 318,531 | ||
8 | 300,000 | 2,580 | 330,640 | 2,740 | 321,271 | ||
9 | 300,000 | 2,580 | 333,220 | 2,763 | 324,034 | ||
10 | 300,000 | 2,580 | 335,800 | 2,787 | 326,821 | ||
11 | 300,000 | 2,580 | 338,380 | 2,811 | 329,632 | ||
12 | 300,000 | 2,580 | 340,960 | 2,835 | 332,467 | ||
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ||
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ||
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ||
2年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 371,920 | 3,168 | 368,445 | |
3年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 402,880 | 3,511 | 408,318 | |
4年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 433,840 | 3,891 | 452,506 | |
5年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 464,800 | 4,312 | 501,477 | |
6年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 495,760 | 4,770 | 554,747 | |
7年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 526,720 | 5,296 | 615,889 | |
8年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 557,680 | 5,869 | 682,541 | |
9年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 588,640 | 6,505 | 756406 | |
10年目 | 12 | 300,000 | 2,580 | 619,600 | 7,209 | 838,264 |
単利と複利で
10年後は約20万円も差が出る
ことがわかります。
まとめ
- リスク分散のために高金利通貨での運用を考えました
- ドル円買いとユーロ円売りの両建て戦法は
円の値動きでは為替差損のリスクを抑えられますが
ユーロドルでのユーロ高では損失が拡大することがわかりました - 最大損失を過去のデータから算出しシミュレーションしたところ
レバレッジ3.7倍程度までは比較的が安全に運用できる
ことがわかりました - 30万円で1lottづつの両建て
で過去5年のデータを参考にするのであれば
大方安全に運用できることがわかりました - 実際の運用益を10年でシミュレーションしたところ
単利と複利では10年で約20万円の差が出ることがわかりました。
以上より
TKongは5月末から
『ドル円買いユーロ円売りの両建て戦法』
を開始しました。
資金とポジション数は以下の通りです
- 資金は30万円
- ドル円買い1lot
- ユーロ円売り1lot
- 6月に1lotづつ買い増し売りました
運用実績は追って報告したいと思います。
TKongは現在トルコリラのスワップポイント運用で
月に30万ほどの不労所得を得ています。
トルコリラの運用方法の基本については初心者向けに書いていますので
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